筋トレに対して危険というイメージを持っている人は少なくありません。
アスリートが怪我をすると筋トレが原因だ!という記事を見かけることも多いですし、何かと悪者にされることが多い筋トレ…
部活などでも、身体の痛みがあると真っ先に筋トレを控えて、競技練習は普通に行うという判断がされることも多いように感じます。
この判断の根底には「競技スポーツ(練習)より筋トレのほうが怪我をする可能性が高い」という考え方があると考えられます。
果たして本当にそうなのでしょうか?私なりの考えを記事にしたいと思います。
まずはじめに、この記事内で解説する「危険」の定義について整理したいと思います。
筋トレが危険だと言う主張は、主に2つのパターンがあると考えています。
1つ目は筋トレ中に身体のどこかを痛めてしまうパターン。
2つ目は筋トレによって、柔軟性が失われたりした結果、怪我や痛みが発生したというパターン。(正しい筋トレは柔軟性を高めるので、これはやり方の問題なのですが)
前者は直接的に筋トレが「原因」であった場合、後者は筋トレが「要因」となって怪我をした場合と考えてください。
今回は「筋トレが原因で怪我をする危険性」について考えたいと思います。
記事冒頭で書いたように、選手が身体の痛みを訴えると、真っ先に筋トレを中止して、競技練習はそのまま行うという判断をする人がいます。
この判断の根底には筋トレは競技スポーツより危険(もしくは競技スポーツは筋トレよりは安全)と言う考えがあると推測されます。
しかし、本当にそうでしょうか?私はそのようには思えません。
競技スポーツは車に例えると、カーレースのようなものです。
カーレースでは全力で加速して、全力で減速してを繰り返すだけでなく、ものすごいスピードで相手に接触される可能性もあります。
それこそ命がけで、危険だと言うのは多くの人が想像がつくかと思います。
競技スポーツも同じです。
全力のスプリントから、急ストップ、全力でのジャンプからの着地…
フィジカルコンタクトのある競技であれば、接触による怪我のリスクもあります。
こういった点からも全力で行う競技スポーツが身体に与える負荷は大きく、怪我をするリスクも高いのです。
競技スポーツはカーレースのようなものであり、危険も大きいと解説しました。
同じように、筋トレを車に例えると、重量物を積んだトラックで公道を走るイメージに近いと考えます。
サーキットのように急加速や急減速を繰り返すことは基本的になく、交通ルールが整備されて、走るルートも決まっているので比較的安全で、他の車にぶつかられる可能性もカーレースに比べたら低いです。
筋トレは重量物を担いだり、持ったりすることから危険だと思われがちですが、動作のスピードや軌道はコントロールされていますし、他人から接触される可能性も限りなく低いです。
こうして考えてみると、筋トレは競技スポーツに比べて危険というのは間違った考えだと言うことがわかるかと思います。
先程まで、筋トレは競技スポーツと比べれば怪我をする可能性は低く、安全であることを車に例えて説明しました。
しかし、車も交通ルールを守らないで暴走すれば非常に危険なのは言うまでもありません。
筋トレにおいて交通ルールに当たるのは、適切な重量を扱うことや、動作の速度やフォームなどです。
重量物を積んでいるトラックで事故を起こせば被害が大きくなりやすいように、重量物を担いで負荷をかける筋トレで事故を起こせば重症になる可能性も高くなります。
事故を減らすためにも「筋トレの交通ルール」はしっかりと守りましょう。
今回は筋トレは競技スポーツと比べて危険であるか?というテーマについて、車に例えて説明しました。
筋トレは適切に行えば、筋力・柔軟性を高めて、怪我をしづらい身体を作る大きな手助けをしてくれます。
そのために必要な知識&考え方を今後も発信していくので参考にしてください。